派手なグッバイ けちらしたいストーリー

すきだったアイドルグループが解散してしまってからというもの、いちばん応援していた子にリプライすらしていない 元メンバーの新しいユニットや、他のグループのライブに行ったりもするけれど、ふむ、という感じで腕組んだまま見ている たぶんわたしの推しが新しく始めるアイドルではない何か、のユニットにもそこまではまれないのだろうな ヲタクのことはすきになれなかったし一緒にされたくなかったけれど、ここ二年くらいで他のひとから見ればきっとただのヲタクになってしまった


ヲタクになりたくなかったと言っておきながら、はまり始めてすぐに自作のコスプレを始めた(それも年甲斐もなくツインテールにしたりする)(あの衣装見たらつくらずにいられなかったのだ) それがきっかけでとあるグループから抜けたばかりのソロアイドルちゃんに衣装を依頼された 根がヲタだったもので(もはや否定しない)わたしがつくっていることは内密になった 


以前から友人のダンス衣装(K-POPの衣装を模したもの)をつくることはあったけれど、こうしてきちんと依頼されたことなどなかったので、ひどく感動したし、やりたいことはこれだったのだなと思った 二着つくらせてもらったけれど、アイドルちゃんはそのまま事務所が決まり、今ではちゃんとした衣装さんがつき、わたしは元のヲタに戻った


内密な立場ゆえに、わたしがしてきたことは誰からも評価されることもなく、次に繋げることも出来ずに、自分よりいくつも下の子が活躍しているのをぼうっと眺めてはただただ悔しがっているだけで、かと言ってどうしたらいいかわからず働いてはまた寝る生活を繰り返すばかりなのである

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